鳥かご越しに眺める世界に飽きて少しだけ‥少しだけ背伸びした
つもりだった
手を伸ばせばむこう側に届きそうな
そんな儚い夢を
見ているだけだと気がついたのはもう少し後のことだった
ほんとうは
行ったことも
見たことも
ないから
視野は狭く
重量は重く
空気は薄い
希望と絶望はいつも背中合わせ
気づけば底無し
沈まないで!
どんどん堕ちていくのね
そんなに哀れんだ眼で見つめるのはやめて
悔しさしか残らないじゃない。
あなたが笑ってくれたなら
ここから這上がり続けるのに‥
2003/12/20 (Sat)