詩人:niko | [投票][編集] |
コロコロころがる
きみのかなしみ
ぼくのくぼみに
おちてしみこむ
コロコロコロコロ
つぎからつぎへ
あふれたっていいさ
そのうちぼくも
とうめいになる
詩人:niko | [投票][編集] |
街を走る電車は
君の目にも
僕の目にも
映っているのに
なぜか
遠い出来事のよう
多分こっちに
何かが足りない
何かがいらない
街を走る電車は
いつか空まで飛ぼう
なんて考えない
君にも聞かない
僕にも語らない
街を走る電車は
今夜
持て余すものなど
何もない
そうさ
僕に詩を
疼かせるだけ
詩人:niko | [投票][編集] |
水の黒い
うねりを泳いでいたら
ある日大きな滝に
僕はのみこまれた
僕は滝に
残らずウロコを奪わた
その先の
遠い海へと続く川を
身軽になった命と知らず
泣きながら泳いだ
懐かしく
愛しき喪失