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nikoの部屋


[5] 黒い鳥
詩人:niko [投票][編集]



       ひゅーん ひゅーん

       と頭の上を

       黒い鳥が飛んでゆく

       あの鳥の名前さえ

       僕は知らない


       黒い鳥なら

       カラスくらい

       他には一つも

       思い浮かばない


       黒い鳥は

       僕を何だと

       思うだろう

       大きなアリだと

       思うだろうか


       何十年も生きてきて

       自分の正体さえ

       僕は知らない


       真っ黒なその鳥は

       気持ちよさそうに

       ひゅーん ひゅーん

       と飛んでゆく


       見ている僕に

       気付くだろうか


       無恥な僕を

       許すだろうか

2003/03/27 (Thu)

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