キイ……キイ……錆びたぶらんこが風に揺れている曇天の空の下消え入りそうな音をたてていつもここに座っていた少女がいない―――なんだって努力すれば叶うよ。そう言ってさっきまで笑っていたのに次の瞬間にはもう肉塊なんだねビルの下で変な風に捻曲がった体手渡された一通の手紙封を開けると―――努力しても叶わないことがあるって知ったから。キイ……キイ……錆びたぶらんこが風に揺れている誰も座っていないのにまるでこいでいるかのような音をたてて
[前頁] [シズクの部屋] [次頁]