詩人:メメントモリ | [投票][編集] |
声にならないなら
叫べないなら
言葉なんか要らない
だから
足掻くんだ
もたついても
前に進もうとするんだ
言葉で伝わらなくても
君の涙は
僕には見えるから。
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鼓動が煩い
僕は悪くないと頭を抱える事はたやすいだろうが
それでは何も解決しない
解っていても足は進まない
薄ら笑いでゴメンを繰り返したら
其れは済むかも知れないけれど
僕は何か大切なものをすり減らしている。
闘う強さが欲しいんだ。
拳を握るように。
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憎しみからは
何も生まれないと
誰が言うたか
ハッキリと伝わる
怒りは
生きる糧に成るではないか。
憎しみ
憎悪
ああ
汚い
だが
今のアタシには
必要なものだ。
あの
屋上から
飛び降りるのは
それが済んでからでいい。
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黒いパーカーに隠れた視線を探って
僕は歩いた
君の長い髪は風に揺られて
すこし邪魔そうだ。
唇は赤い
熱でもあるのかな?
今日は暑いね
僕は舌を出した。
君はリードを引きずって
僕と歩く。
君のパーカーと
僕の毛皮は
同じ色だね。
BOW!
嬉しくて
思わず咆えた。
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言葉が運ぶ幸せを
貴方は知っていますか?
傷つけて
ぐちゃぐちゃに成ったアタシの左腕を見て
貴方は言いました
「君が泣いているようだ」
どんな言葉よりも
どんな褒美よりも
暖かく
優しい
だから
アタシは云いました
「アタシは貴方の前でしか泣かないわ・・・。」
そして
そっと腕を収めたのでした。
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雨の日君は家を飛び出して
そのまま帰ってこなかった。
電話がかかってきた翌日昼
君は冷たくなってた。
あの時
どうして諍いをしたんだろう
あの時
どうして君を引き止めなかったんだろう
あの時
どうして君を追いかけなかったんだろう
ぐるぐると視界は回る
僕はあれから君のことばかり考えているよ
君が居なくなった此の世界は
灰色だ
灰色だ
灰色だ。
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僕は見ていた
ずっと見ていた
姉は哂った
アタシを豚みたいだと哂った
僕は見ていた
ずっと見ていた
父は打つ
アタシを物のように虐げる
僕は見ていた
ずっと見ていた
母は泣いていた
声を殺して泣いていた
アタシは
憎くて
悔しくて
妬ましくて
浅ましくて
唇を咬んだ。
思い切り咬んだ。
僕は見てたよ
ずっと見てたよ
君が壊れていく様を
ぼろぼろに成っていく様を
だからもう
堪えるのはお止しよ。
僕だってもう
耐え難い。
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なぁ
僕等は何の為に生きとんのかなぁ?
傷舐め合って
身体摺り寄せて
それでも生きなあかんのかなぁ?
すぱっと
人生終わらせられへんのかなぁ?
もう
腕も
足も
頭も
疲れた疲れた言うて
よう動かんよ。
それでも
生きていかな
いかんのかなぁ?