詩人:ノリ | [投票][編集] |
静寂な世界を
しらんぷりして染める
夕焼け空よりも
彼への手紙を
照れ笑いして飲み込む
郵便ポストよりも
まっかっかな
君の顔
偶然だね
今
僕の顔もまっかっか。
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ただより
ずっと
安いけど
ただより
ずっと
価値がある
ただより
嬉しい保証は
ないけど
ただより
ずっと信用
して欲しい
だから
あえて添えるよ
『ただ君が好き』
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私の恋は
始まらない
いつだってそう
毒の無いリンゴや
ひび割れたガラスの靴
それに
魔法の解けない王子様
出会う事すら許されない
美味しい食事も
心は満たさない
素敵な洋服は
私の心の厚化粧
女の意地だって毎日
張れるだけ張ってきた
空っぽの心に
入るだけのアルコール
理想に酔って
現実に躓いて
フわフわの私
束の間の恋でも良い
永遠は
生きてる限り
途切れはしない
何が起きても
何度でも繰り返すから
永遠
世間の女(ひと)は
まだ良いよ
だって
好きな人に出会えて
涙を流せるんだもの
悲劇のヒロインは
私だけでいい
また涙を流しにおいで
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今日の空は元気ですか
心が空っぽに
なっていませんか
明日の空は幸せですか
空しさで
溢れていませんか
5年後の空は輝いてますか
涙の枯れない日々に
空ろになっていませんか
空から君へ
君から明日へ
見上げても俯いても空
いつまでも傍で
見守ってくれている空
困った時は僕を見てって
伝えているのかな
果てのない空って
なんだろう
空に祈りを
空元気の僕
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この実は
世界でたった
一つしかないんだって
だから
君にはあげない
僕のもの
でも違うんだ
君もこの実を持ってる
だって
世界でたった一つ
僕のこの実は君なんだ
欲張らないで
頑張らないで
自然体のまま
たまに見る
くしゃくしゃな笑顔
それで満足
僕らの未来に
答えがあるとするなら
それは
君と僕との昨日
赤い糸で丸印
日直はかわりばんこ
君となら満点
二人のこの実で
愛を気取るよ
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コクワガタが一匹
逆さになってもがいてた
予想外の大きな壁に
ぶち当たって
転んだのだろう
『自分で立ち上がれ』
それでも
2時間後・・・
まだもがいてた
僕はコクワガタに
人差し指を差し出した
そしたらギュッと
体中でしがみついたんだ
どんな気持ちなのかは
正直わからないけど
泣いてる様にも
思えたんだ
星も無い静かな夜の空に
一生懸命手足を伸ばして
もがいても
もがいても
それでも
立ち上がれなくて
悔しくて泣きたくて
叫び声さえも
僕らには伝わらなくて
虫である事さえ後悔して
そう思うと
僕の周りの友達や家族
それに
この部屋の
住民達の一言が
僕の周りにいる意味が
分かった気がするんだ
限界まで頑張って
それでもダメなら
誰かに頼れば良い
恥ずかしい事ぢゃない
僕も君も人である意味
なくしちゃったら
もったいないよ
ほら
コクワガタも
飛んでいったよ
宛てのない夜空へ
一番星を求めて
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成長してきた過程
子供から大人に変わる
記憶の境界
出来ない大人を
真似して
大人振るようになって
しばらく
胸の奥のずっと奥に
しまい込んだまま
幼い僕の忘れモノ
昔のチビから届けモノ
不器用に『済』
って書いた
まぁるいまぁるい
『ずみ』シール
失敗した僕に
『ずみ』シールで
『失敗済』
失恋した僕に
ペタッと『失恋済』
悲しい顔と涙は笑顔で
手を振って『用済』
振り返る事は全て
悪い事ばかりではなくて
振り切る事が全て
素敵な事ではないけど
日の光の
暖かさにも負けない
僕だけの
『ずみ』シール
胸の奥に
貼り付けられたなら
心を雨で濡らしはしない
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眠たい日は眠ろう
風邪なら休もう
入替日なら帰ろう
焦らずに家を出よう
使いたいお金は使おう
使えないお金は終おう
土日は
家族サービスをしよう
イライラする日は
人の傍に居よう
隣の変な客から逃げよう
弱気なら耐えよう
プライドは捨てよう
一回外気を吸おう
持ち玉を
落としたら流そう
飽きたら止めよう
家路に着こう
口笛を吹こう
笑顔でおはよう
諭吉もおはよう
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触れた掌の記憶がまだ
笑顔の裏に寄り掛かって
浮かんでくるんだ
ぶかぶかのパーカーも
想い出と共にしまっておくから
せめて二人の写真を
持っていってくれないか
上手く撮れたねって
目尻で繋がった僕らの夢
願う事しか出来ないから
季節外れの短冊に
君への想いを夜空に還すよ
僕達はいつだって繋がってるけど
きっとあの頃の二人は遠い日のまま
本当情けないけど
必死に強がってみる事にしたよ
僕らだけの特別な未来に
ふたりぼっちだと言い聞かせて
2014/11/03 (Mon)