詩人:本田ちゃぼ | [投票][編集] |
死に憧れて眠りについたら
死に神に追われて目が覚めた
不快な湿りに脱ぎ捨られたシャツを眺めながら
愉快に笑う私の目はいったい何を映していたのだろう
今日も闇の姿をさらけ出すかのように太陽が目覚め 色に染めていく
知らぬ間に染められた私を嘲るかのように
冷たい鏡が私を映した
苦笑いしながら私は照明のスイッチをオフにした
パチリという無愛想な音が
私の背を押した
私の姿が闇に消えた
詩人:本田ちゃぼ | [投票][編集] |
喜びや悲しみに溺れて生きているから
きっと僕らは幸せなんだろう
果てしなく続く不確かな永遠よりも
あるがまま 精一杯の刻の雫 今を力のかぎり愛そうじゃないか
折り重なったそんな歴史の上に
僕らは生きているんだから
ほら ごらん
また雨空が堕ちてきた
まるで地に影を眠らせるように