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柚の部屋


[62] 重なる朝
詩人: [投票][編集]

僕は毎朝ひと気のない通りで

歌いながら歩く

人が向こうから来ないか

ドキドキしながら


青空の雲に届くようにと

目を細めて歌えば

道の端に咲く野の花に出会った


梅の花に見とれて

ゆっくりと歩けば

昨夜の夜露でぬかるんだ道に

足をすべらせた


ドジだなあと自分を笑う僕を見て



ランドセルを背負った小さな女の子が

にこりと笑った



僕は少しはにかみながら


おはようと言った

2009/03/17 (Tue)

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