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柚の部屋


[72] Loneliness
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誰にも言えない寂しさを

胸の奥深くに感じる深夜

いっそのこと

崩れてしまった方が楽かもしれない

ボロボロになってしまった方がいいかもしれない


零れ落ちた言葉は

今までにないくらい儚く

白い真珠のようで

もし本当に真珠になってしまったら

この世の真珠はまるでそこらの石ころのように

きっと無価値になるだろうなんて

そんなことを思いながら

雨の音を聞いた


自分の腕で体を支え

壁に寄りかかれば

自分の事で笑いそうになった

なんて情けないのだろうと

哀しくなった


明日がこわい

どうか今日のまま時間が止まればいい

叶う事のない願いと

どこか期待している明日への希望が重なって

気持ち悪くなった


眠れない


暗闇の中

温かな毛布の中で

ぎゅっと自分を抱きしめた


まるで寂しさまでも


抱きしめるかのように

2009/04/02 (Thu)

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