詩人:ヨワムシ | [投票][編集] |
寒い冬が終わり
暖かな春が来る
暑い夏は待ってて
涼やかな秋は眠ってる
春夏秋冬
何度目だろう
気付かずに過ごしてきた
あと何度だろう
気付かずに生きていくのは
ふと止まった季節の中
風を感じた瞬間
私は命を感じる
またいつか
この風を感じ
季節を数えてたら
僕はそっと笑いたい
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記憶のかけら
ひとつ拾って
こんなに綺麗だと
はじめて気づく
割れてしまった
かけら達は
僕のどこかに
いるんだね
ひとつひとつ
輝いていて
ひとつひとつ
意味をもってる
もっともっと
大人になれたら
全部集めて
パズル作るよ
いくつかピースは
足りないだろう
それもまた
いいんじゃないかな
ちっぽけな悩みなら
ちっぽけと笑えばいい
どうしようもない悩みなら
どうしようもない諦めよう
ひとつひとつ
ピースなんだな
ひとつひとつ
僕なんだな
今日もまた
ひとつ忘れて
今日もまた
ひとつ見つかる
いつかすべて
忘れたときは
きっとパズルが
導いてくれる
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無音の世界に溶け込んで
僕は黒と同化する
そのまま黒に飲まれても
別に僕はかまわない
天使の羽を探したけれど
天使の羽はみつからない
いつしかすべて諦めて
いつしか黒と同化した
黒から白はよくみえて
きっとそれに焦がれてる
僕は白にはもうなれない
天使の羽も探さない
すべて諦めすべて委ねて
黒から白を眺めてる
いや違う
僕は黒にいるだけだ
自分で選んで
いるだけだ
白がすべてなら僕は
黒は諦めなのだろう
だけど僕はただ黒を
自分で選んだだけのこと
さあみてよ
僕の黒を
その白の世界から
僕がいるこの黒を
焦がれてよ
この黒の世界を
天使の羽は白にあるなら
僕は悪魔の羽ですら使おう
それに僕は握ってる
ずっとずっと握ってる
耐えて耐えて握りしめてる
この拳を開いたら
きっと黒じゃない色が
手のひらに広がるから。
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雨が降らない世界なら
私はどんな事を願う
幸せ探しの旅は
結局終わりのない旅だ
ゴミ箱に捨てた物を
汚れずにとるなんて
理不尽でつまらない
ネズミが呼ぶ月の下
三角座りで眺めてる
汚れた手は傘を持ちながら
雨が降らない世界なら
きっと私は雨を待つ
終わりのない旅ならば
それすら幸福論になろう
汚れた手で傘を持ち
鼻歌歌い泣いてても
ネズミは知らぬ顔で去り
月は雲に遮られ
光に照らされずとも
次に照らされる時も
私は傘をさしている
雨の降らない世界なら
結局世界に意味はなく
意味はいつも私のもの
雨が降ろうが降るまいが
傘をさす事が世界になる
雨の降らない世界なら
願う事はただ一つ
私に傘をさしながら
雨を待つ時間をください
詩人:ヨワムシ | [投票][編集] |
いつのまにか
時はすぎ
流れた時に
立ち尽くす
時と共に
歩んでいたのに
いつのまにか
時に押されてる
聞こえない
あの歌も
全部時のせいにして
私はまた立ち尽くす
終わりは
もうそこにいて
ただただ
そこに向かうだけ
いつのまにか
いつのまにか
時の必然
私の必然
覚悟した
時の結末
いつのまにか
真実に変わる
望んだのも
選んだのも
全て私自身だから
後悔などしない
ああそうだ
一つ後悔があるならば
時の力に
怯えたこと
あの日の私が
笑ってる
きっとどこかで
笑ってる
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迷い迷って
迷って迷って
回りを見れば
誰もいない
迷子になって
大人になって
まだずっと
迷子のまま
出口は探さなかった
居心地がいいから
声はあげなかった
それでもいいから
一声鳴けば
きっと未来は
風を帯びて
方向を変えて
未来は遠い
嫌になるけど
現在もそう
近くはないね
いつまでも
いつまでも
迷い迷って
許されるなら
私は別に
不満はない
未来も現在も
近くはないから
だから今日も
ただ一声
鳴き声あげて
眠るだけ
迷い迷って
迷い続けて
迷いないのは
にゃーと鳴くこと
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夏の香り
見えない空
手を伸ばしたら
消えそうで
スピードは減速して
太陽に捕まった
かくれんぼは
終わりかな
眠いのに
起きとくのは
僕には
合わないけれど
捕まったなら
仕方ないね
鬼は僕
眠いけど
捕まえたら
かくれんぼやめて
一緒に
お昼寝してほしい
見えない空
夜になったら
いっぱい
みえるはずだから。
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心の雨にうたれたら
慌てないでいいんです
みんなもう知ってるはず
雨はいつか止むのだから
長く降る日もあるだろう
仕方ないと諦めよう
通り雨もあるだろう
晴れた日差しを感じよう
それでも雨が長すぎて
辛く沈みそうならば
もういいよ
休んだら
止まない雨はないけれど
それが止まなく長いなら
それはもう止まなくて
諦めても仕方ない
誰も責めやしないだろう
責める資格はないだろう
だってその雨は
自分が降らしてるんだから
長い雨も短い雨も
止まなくて辛いなら
いい加減そんな雨
降らさなければいいだけだ。
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花の咲かないこの丘で
眺めるのは遠くの花たち
あの花もこの花も
綺麗に強く咲いている
私も昔はあの横で
同じ花を夢みてた
今はもうそこでは
二度と咲くことはない
逃げたんでしょう高い丘まで
誰も上がることのない
高い高い丘まで
誰も信じない私だから
声はもう届かない
ほんとの声は届かない
もしも届いたこの声が
花を咲かすと知ってても
だけどきっとこの丘で
花のない雑草で
遠くの花に手を振って
気づかれずに咲いていく
ああもしそれを
貫いたら神様も
きっと笑ってくれるはず
きっと泣いてくれるはず
花の咲かない丘で
私は咲かない雑草で
枯れないよう祈ってる
それぞれすれ違った花たちへ
花を持たない雑草だから
私はずっと丘の上
花を持たない雑草だから
どれだけ踏みつけられても
花を持たない雑草だから
へこたれない負けやしない
花を持たない雑草だから
栄養とらぬよう遠くの丘より。
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明日が壊れる前に
僕は今日を壊していく
愛の知らない世界は
遠すぎて遠すぎて
哀しみを知る人は
哀しみを受け止めて
愛を知らない人は
愛を知りすぎて
今日も元気
明日も元気
大丈夫大丈夫
心配いらない
いつか聴いた歌声は
僕の心にしみついて
歳をとるたび染み渡る
僕も大人になってるな
だから僕も渡したい
だれかに届いたらいいのにな
朝はくるし雨は降るし
涙も出るけど笑えるさ
まだまだ長い人生なら
まだまだ笑い飛ばしなよ
貫き通せばいつかきっと
真実は輝き出すはず
歌声はまた耳に口に目に
少しだけ借りますよ
幸せですよ
過去も未来も現在も