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ヨワムシの部屋  〜 投稿順表示 〜


[41] 白黒桜
詩人:ヨワムシ [投票][編集]

窓の外を覗いてみれば


綺麗な空に冷たい風


静まりかえって眠る町



これまでいくつ


喜びを知り


これまでいくつ


哀しみを知り



幸せとはちっぽけで


不幸とは儚げで


答えは行方知らず



ああ


また桜が咲く季節


流れるだけの季節は早く


終わらない永遠軸



白と黒の僕は


手を繋いだよ


いつも黒が強いけど


黒に呑まれないよう



痛みを知り哀しみを知り


心は死に辛く続く道も


全ては愛に続く道



一生懸命毎日を


一生懸命全力で



迷えばまた桜の季節に


迷えばまた窓を開けて



すべてに意味があり


すべてに終わりがあるならば


僕は僕を愛してやるよ



窓の外を覗いてみれば


黒から白に景色を変えて


僕は少し笑ったよ



2017/03/26 (Sun)

[42] 愛さえも
詩人:ヨワムシ [投票][編集]

愛されることを


忘れたのは


愛することを


忘れたいから


幸せの鳥は笑ってた


幸せの猫は黒かった


神様が持っていったのは


哀しみだけ


悪魔が持ってきたのは


喜びだけ


足りはしない


何一つ


ガラス玉投げるのは


割れる時を見たいから


そこにある愛を


縛られた愛を


僕はまた仮面で隠す


心の声を渡せるなら


いつまで泣き続ければいい


もうこの愛すら


霞み見失いそうだ


やっぱりずれたのは


世界じゃなく


僕のようだ

2017/06/23 (Fri)

[43] 探してる
詩人:ヨワムシ [投票][編集]

雨の吹く道


音の休む時間


世界の真ん中を探してる


哀しみが手を出しても


そちらにはなにもない


喜びが手を出しても


そちらにもなにもない


光の呼び声


音が歌う時間


世界の終わりを探してる


光に手を伸ばしても


そちらにもなにもない


闇に手を伸ばしても


そちらにもなにもない


おやすみ


おはよう


またあした


ここにあるのが


真ん中の終わりなら


ここにないのが


はしっこのはじまり


探してるいつまでも


探してるどこまでも。

2017/06/30 (Fri)

[44] 祈り
詩人:ヨワムシ [投票][編集]

朝顔が咲いていて
秋の雨に打たれてた
傘を差し出したら
舌打ちされた気がしたから
傘は捨てて帰るんだ


間違えてない道を
毎日歩いて行くことは
きっとすごいことだろう
きっと素敵な旅だろう
でもつまらなくて笑えるよ


カラスが僕のことをみて
カーカーしつこく鳴くからさ
もっと大きい声だして
カーカー言ってやったけど
一つも分かち合えないね


なぜこんなに広いのか
飽きるほど生きてるのに
なぜこんなに広いのか
答えも知らないままなのに
世界はどこまで続くのか


哀しみにやられたら
笑うしかないなんて
そんな寂しい世界で
笑えるわけないでしょう
笑う必要ないでしょう

この先いくつの後悔に
出会うかなんてわからない
だからこそ今の後悔を
誇らしくかざして生きてやろう
忘れず刻んで生きてやろう


どうか世界がいつまでも
どうか悲しまないで
どうか笑えるように
どうか正しい毎日で
どうか忘れませんように。

2018/09/22 (Sat)
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