人混みの中で
はぐれぬようにと、ぎゅっと握りしめてくれた手の温もり。
昨日のことのように、覚えてるよ。
あなたの住む街は
たくさんの人が行き交い、集う、そんな街。
はぐれてしまいそうになっても
いつでもあなたは離さないでいてくれた。
しっかり掴んでいてくれた。
あたし自身を。
大好きで、想い出だらけの、大切な場所。
あなたに会えるかもしれない、
ついそう思いながら歩くあたしを
許してね。
あなたがいるから
あの街に行きたくなるのよ。
あたしが向かう理由なんて
そのひとつしかないのよ。
2014/03/20 (Thu)