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老女と口紅。の部屋


[126] 気持ちのいい時間
詩人:老女と口紅。 [投票][得票][編集]


ポカポカと気持ちがいい。

チュン♪チュン♪と愛らしい声はカーテンの向こう側から。春の揺らぐ木洩れ日を受け、水をついばむ口ばし。暫く見ていると.僕は乙女チックな感情に押されて、さあ〜蒼いキャンパスに思いっきり軌跡を描いておいで〜!なんて思いからベランダに掛かる籠に手を入れ.それを取り出して優しく大切に両の手に包み込んだ。

柔らかな風を受け
生命の温もりに
柄にもなく暫くの
   し.あ.わ.せ。



笑みを浮かべたままの空間に、ゆっくりと.白く流れ落ちる生暖かな感触に負の感情が沸き上がる。



(はあ?それが何かあ?)
的な目で僕を見ている。



互いに沈黙の中
 耳元で乙女心が
  ささやくんだ


フッ…そんなもの固く握っちまえよ、握ってから大空に離してやりな!きっと項を描きながら飛んで行くさ

今はポカポカと
 気持ちがいい

そんな時間なんだよ…

     …だろぉ〜?

        ってね。



2014/03/23 (Sun)

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