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老女と口紅。の部屋


[42] 祈り
詩人:老女と口紅。 [投票][編集]

祈り



闇夜にまぎれ断崖絶壁へと歩み立つ
 何度も我身を岩肌にあてる波
 砕け散る力に一筋の涙
 我の閉ざした心の鍵をくわえ逃げ去る青い鳥
 両腕を大きく広げ天を仰ぐ
 瞳を閉じ 南へ急ぐ北風を全身で受け止めてみる
 指先から擦り抜けて行く時空 無量‥
 我の歪んだ欲望がメッキの如く剥がれ落ちてゆく
 と
 同時に灯台から放たれる 閃光

我の魂を乗せ

 天空を
  宇宙を
   貫くその先に

一瞬 人類の未来
   千年先を見た気がした



祈りはいつ

平和へと


形を変えるのだろうか‥



2007/01/13 (Sat)

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