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老女と口紅。の部屋


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詩人:老女と口紅。 [投票][編集]


やげば  お前はいない


それは
足元に 絡み付き 失墜の時 現われる うつむき なえ へたれば 沸き上がり どこまでも どこまでも ついてくる 病む精神に 肉体に 付き纏う 剥がれない 剥がせない 我を 見据え ついてくる どこまでも どこまでも ついてくる‥ 長い トンネルを 抜け 逃げ帰り 裸 電球に 照らされて 壁に 貼り付く 黒い 影 苦しいと 嘆き もがく 黒い 影 救いの 手 そっと 差し 延ばせば ニヤケてやがる 黒い 影 細い 柱より 垂れる ロープ 見て 怯える 黒い 影 サヨナラと 影から 闇へ お別れさ‥ 肉体さえ なければ 離れられる 逃れられる‥ 我の 重みに 遠ざかる 意識の中 ニヤケるのは 俺 動けないのは 影 それを照らすのは 裸 電球



2005/02/04 (Fri)

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