陽は堕ち二人 街灯の下で待ち合わせ偽りの愛情のもと 合意のもと夜風に 街路樹の葉は揺れ夏は終わり ハピネスはどこへつかまえた髪先を 人差し指でくるくるといつになく淋しさの予感。時折の車のライトに高鳴る心見知らぬ横顔は走りゆく下を向く女性は つま先をそろえ 苦笑いそんな彼女を車のシートに深く身を沈めながら見守れば僕はまたサヨナラの風景画家さ‥
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