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椛の部屋


[9] 偽りの私
詩人: [投票][編集]

彼の望む私になればなるほど

私の心は死んでいく

彼が欲しいのはそのままの私ではない

彼の言うことを大人しく聞く忠実な人形だ

そのままの私は嘘の気持ちで塗り固めていく

心を捨てるのは容易ではない

しかし、慣れてしまえば、簡単に捨てられる

痛みは伴うが、それもいずれ麻痺してしまう

逃げ場所すらなくて、守る場所すらない

諦める以外に何がある?

どうせ、彼には一生分かるわけがない

2015/08/28 (Fri)

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