詩人:かくま | [投票][編集] |
憂欝な空に
虚ろな眼
ひどく夢遊な夜に
幼い日々の
幸せ
黒い秘密
言葉だけの民主主義
玄関先の老いた
死神
最後の慈悲に
時間(とき)の重さ
あれた嵐の夜に
病み続けた闇
藻掻き
許されぬ沈黙
傷だらけの微かな夢
玄関先の老いた
死神
最後の慈悲に
時間(とき)の重さ
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散々〈受け入れたくないこと〉を僕に押しつけ続け、「死になさい」「神経症なんて誰だってもっているんだ」と、言い切り捨てた母が、家族療法により引き出された、師匠の怒りの大きさを知ることに行き詰まった。
そんな母が逃げた先が、自らノイローゼ(神経症)だということにさえ、怒りが募る。
母は教育者でありながら(だからこそ?)徹底した管理下におかれた。
それだけならまだいい。今だにDr.に「貴方の育て方は間違っていた」といわれてもなお、自分を否定できないでいる。ひとり息子は簡単に否定し続けたくせに。
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揺らだつ気分に
浮ついた日々
地に足がつかずに
今日も薄ら笑いの
挨拶
悪魔になって
裏切りの美学
理詰めの正義
言えず暴力
死に際の正義
閉じた扉
苛立つ情報
耳に触りな声 行く先も見えず
目を閉じてやり過ごす 勇気
悪魔になって
裏切りの美学
理詰めの正義
言えず暴力
死に際の正義
閉じた扉
作り上げる
道筋は獣道?
なくしたコンパス
言葉達の無意味が
空虚
悪魔になって
裏切りの美学
理詰めの正義
言えず暴力
死に際の正義
閉じた扉
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私は自分の事を
優先して行動したいの
退院が近いから
関わらないで
おこずかいは
月に2万3千円しかないの
だから
手数料のかかる
現金書留はダメです
自分の病気で
精一杯だから
どうぞ
お好きに
警察でも
裁判所でも
証拠があるならね
私は自分の病気で
精一杯なの
だから
お金は返せませんから
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張り裂ける痛み
狂い散る
秋の華
燃えつきた
傷睡
目の前世界
熱くなるキモチ
炎に傷の嵐が照らされて
誰かの視線に
怯え暮らす日々
救われないなら
もう少しここに居させて?愛にゆだねる
力強さも失う
冬の悪夢 狂い咲きの
傷睡
張り裂ける痛み 狂い散る
秋の華
少しなら
苦しみを避けて
多くは
嵐の渦に飲み込まれゆく
救われないなら
愛なんていらない
腕のなかの思い
苦しみ暮れる
季節に飲まれゆく
張り裂ける痛み 狂い散る
秋の華
今、冷たい心
途方にくれたまま
荒れ狂う
傷睡の中
激しい苦しみ
愛に…
激しい痛み
心に…
季節の傷
闇に新に…
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虚ろに輝る
蛍光に
今朝も出会う
その日暮らしの
悲しみよ
I will so you want
濡れた髪に
嫉妬も忘れ
where I go on mind?
ゆく場も知れぬ
荒れた夢に
空に描かれた
青の美しさよ
細く
短いらせんの静脈を
駆け巡る
使い捨ての
夢
暗く
長い曲がりくねる道筋 駆け巡る
使い捨ての
夢
I will so you want
濡れた髪に
嫉妬も忘れ
where I go on mind?
ゆく場も知れぬ
荒れた夢に
It might happen
君は言う
It might happen
思いどこかに
It might happen
優しさに傷つき
It might happen
淋しさにながされ
たったひとり?
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人は病み
暗やみに住み
刺すナイフに痛み憶えて、誰かが影に回り込み
わずかに見える積乱雲も
寒空の下の邪気
あるいは
悪夢の悪魔だとしても
いつまでも
ここにいるわけじゃない
自棄になれば苦しみに
自棄になれば悲しみに
死に急ぐなら
なくしたもの
取り返す作業
繰り返す作業
繰り返す作業