詩人:紙一重 | [投票][編集] |
顔を手で覆いながら君は
去って行った彼女への
思いを吐露する
「僕が悪かったんだ。後悔してる」
歪んだ苦しそうな
そんな表情でさえセクシーなのに
君の口から出てくる言葉は
去って行った彼女への
後悔の言葉
ねえどうして
私だったら
私だったら
ここにいる
私だったら
抱きしめてあげられる
痛そうにしてる胸だって
治してあげる
嫌いになるほど好きなら
嫌いになっちゃえばいい
後悔したって仕方ない
戻ってなんかこない
待ってる男なんて今時流行らない
なんて得意の毒舌も言わずに――――
ちゃんと黙ってる。
我慢してる
指を組んだ君の手に
ほんとは触れたいけれど
詩人:紙一重 | [投票][編集] |
堕ちていく自分
ほら、こんなにもがいている
その様子を見て楽しんでるもう一人がいるの
かわいそうな自分
苦しそうな自分
負のスパイラルカーブが綺麗に描かれる
頬杖ついて見てる 笑ってるの
タスケテ なんて
いくら言ったって無駄
できるのにやらないだけ
きっかけなんて待ってちゃだめ
結局は自分が
パチッ
と指を鳴らして断ち切るしかないから
さあ
甘えてないでとっとと目を覚ましな
二度寝は許さないよ
詩人:紙一重 | [投票][編集] |
君とのプリクラ
捨てるね
私は思い出を大事にするタイプだから
そんな理由で取っておいたけど
それはきっと言い訳だな
君は新しい人と一緒になって
幸せな毎日を送っている
後悔がないとは言わない
君の名前見てまだ
胸がちくっとして
君なんかより遥かに
執着心が強い自分にも
うんざりするくらいで
でもそれが自分だから
今は無理でもきっと
少しずつ忘れて
祝えるようになるよね?
捨てるね
あの日の二人にばいばい
詩人:紙一重 | [投票][編集] |
大掃除で出てくる色んなものは
今朝食べたお米やなっぱと同じで
僕の血となり肉となり
脳となっているものだ
小中高大
そのときは何も考えず
レールの上から吸収した
そうしてどんどん膨らんで
先生手づくりのプリント一枚
今ならわかるよ
どんなに苦心して
伸ばそうとしてくれたか
ディベートにスピーチ
社会科見学
技術の授業で作った木の棚
合唱コンクールの歌
課題の感想文
驚いたな
見ただけで付随する色んな思い出が出てくる
全部は持ってけない
だからもう
あの娘のおどけた笑顔も
思い出せないかもしれない
この詩にそっと残しとくよ、
礎として
詩人:紙一重 | [投票][編集] |
さあ冒険だ
ちょっと背伸びして
ドキドキして
自分の出来ること広げよ
痛さをこわがって
踏み出せなかった昨日
そんな気持ちを封印
手を上げる今日
まだふわふわしてる
腹に力入れろ
なんてことないさ
きっと笑顔の明日
詩人:紙一重 | [投票][編集] |
いつもは物分かりのいい
あたしの懸命さに気づいて?
そんなすぐ諦めないで
がっかりよ
苛立ちの後ろの寂しさに気づいて?
謝ってほしいんじゃないの
僕も会いたかった
が、ほしいだけなのに
詩人:紙一重 | [投票][編集] |
君がいないと
私生きていけないなんて
そんなことありません
支えてくれる人なら
君のほかにだっているし
遊ぶ人だって
やることだって
たくさんあるんです
自分が情けなくて潰れそうなんて
そんなことありません
気にかけてくれた優しい言葉に
声がでず
涙が出そうになっても
「わかりました。やっておきます」
トイレに直行
こんなことでめそめそする自分じゃ ないんです。
だから
トイレから出られないんです
詩人:紙一重 | [投票][編集] |
一生懸命
足を動かしているのに
ちっとも前に進まないよ
やり方が悪い?
それとも満足しない自分が悪い?
どうしてやりたくないことばかり
がんばらなくちゃいけない?
休日くらい
やりたいことやって何が悪い?
やりたいことをやってるのに
なぜ満たされない?
どうすればいい?
夜が進むほど憂鬱になる
のどが渇いているのに
水を取りに行けないほど
凝り固まっている全身
なんか胸が押しつぶされてて
酸素が入ってこないし
肩に力がずっと入ってるんだ
毎回そうだ
初めはいつだって憂鬱なんだ
ぎりぎりまで引き延ばして
これ以上逃げれないってところまで
でもそいつはやってくる
それが嫌で嫌で
やめてしまいたいのさ
詩人:紙一重 | [投票][編集] |
一緒にホースで窓に水かけた。
服がびしょびしょになって笑われた。
来年の大掃除も もちろん
一緒だと思ってた
あなたのようになりたかった
幅広い知識
ゆるがない意志
少年のような好奇心
そして強力な存在感
涙が止まらない
羽の下で守られてた
頼ってた
笑えてた
尊敬してた
モチベーションだった
三日前に告げるなんて
あなたらしいけれど
まだ聞きたいことは沢山あるんだよ
まだ盗みたいことは沢山あるんだよ
私はあなたに成長を見てほしかったんだよ
「これからって時に,,,ごめんね」
そう思うなら
寒い冬に1人残さないで
行かないで...
詩人:紙一重 | [投票][編集] |
君は勝手で
自分を愛してくれる人達なんて
見向きもしない
気に入ったことがあれば 走り出すし
気に入らないことがあれば
しかめっつらをする
でもそんなことはどうでもよくて
私は君の色んな魅力をしってる
バナナとコーラとアイスが好きなことも
機械に強いことも
絶対に諦めない性格なことも
人が見て見ぬふりするところを
さっと直すことも
君はこれからも青空の下
とび跳ねてくんだろう
自分を愛してくれた人たちには気づかずに
前だけ
見て行くんだろう
だからこの街から
君の背中を静かに見送るよ
ちょっとだけ振り向いてほしいと
願いながら