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紙一重の部屋


[174] 苦味
詩人:紙一重 [投票][編集]

毎日同じ時間に起き
決められたバスにのる

決められた仕事
決められた期限
決められた食事を三回

自分で決められるのは
寝る時刻と聞く音楽くらいか

今日も同じ時間にパソコンを消し
決められたバスに乗り込む

バスから見えるトンネルのオレンジ灯が
後ろに流れるたびに
孤独を感じ

冷えた部屋の電気
つける瞬間には
そいつが押し寄せる

人はみんな一人なんだと

それが大人の苦味

2010/01/19 (Tue)

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