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紙一重の部屋


[214] ある彼女の話
詩人:紙一重 [投票][得票][編集]

彼女は悩むと夜更かしするくせがあった

彼女は自由奔放に見られることを好んだ
しかし心の中では人一倍臆病だった

自分を縛るものに対しては
とても敏感であり
悩み、相談し、時に怯えながら反抗した。

自分では人一倍心を縛っていたが
それには気づいていなかった

そういえば彼女の詩には
自由をテーマにしたものが多かった

小学校の文集では好きな言葉に
「自由」と書いていた

高校の授業で自を二つつかった熟語を聞かれて
最初に思い付いたのが
「自由自在」

そう、彼女は気づいていなかったけれど

ずっと前から
彼女は不自由だった

だからこそ、
自由を求めた。

2010/11/02 (Tue)

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