ホーム > 詩人の部屋 > 紙一重の部屋 > こうもり

紙一重の部屋


[350] こうもり
詩人:紙一重 [投票][得票][編集]

本当の仲間がいなくて

どちらとも話せるから
どちらとも仲良くしようとして
結局は
どちらからも嫌われちゃう

本当はみんなと仲良くなりたいという
強烈な欲求があっただけなのに

確固とした立場があって
変わらない仲間が最初から傍にいる
動物や鳥は
こうもりの気持ちなんか
わからない

足場が不安定で
いつも孤独を抱えているこうもりは
また一人ぼっち

涙を拭いて
また新しい仲間を探しに行ったのだろうか
真の安らぎを求めて
いくら飛べばたどりつけるのだろうか

2013/07/07 (Sun)

前頁] [紙一重の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -