詩人:あかつき | [投票][編集] |
両の拳振り上げながら
つぶらな瞳には憂うつ
百戦連敗のベルトを腰に巻き付けて来たのはあいつ
勝利の匂いにいいように
誘われて躍らされてる
笑い者だけにゃなるまいと
力んでも凄んでも御覧の通り
なんて哀しいんでしょう
一方的な試合
KOは必至
なるまいと必死
崖っぷちのファイター
またいつかどこかで会おう
その日まで元気でいてね
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誰もいない国道を気づけばとばしてたんだ
このまま赤い信号を無視して突っ込んでみようかな…
信じてたものは砂のように掌から零れていく
なりふり構わず掴んだのはナイフ
また指を切ってしまったよ
なにより欲しがっていたものはやすらぎだったのに…
僕は今どこにいるんだろう
気がつけばキミがいない
戻ることも進むこともできない
もうなにも見えない
あきれるほどはしゃいだ後やってくるのは虚しさ
そこで初めて気づくんだ
永遠なんて永遠にないと
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小さくなった灯が
二人の影を乱していって
すれ違う心と身体
ゆっくりぼやけていく…
嫉妬の海原に
強がりの船浮かべ
必死にバランス取ってきた
でも、少し疲れたみたい
眠ろうよ、もう眠ろう
散らかったおもちゃ片付け
最後の子守唄を唄ってよ
眠ろう、もう眠らせて
美しい想い出だけ抱きしめ
おやすみのキスをしたら
この灯を消すよ
静寂の中で見つけた答え
もう何も言わないでいいよ
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出逢いなんて偶然で
別れはいつも必然で
笑ったりはにかんだり
わけもなくじゃれ合ってた
…鳥籠の中で…
ねえどうして人の心は離れていくの?
教えてよ
果てしない道の上でどこまでも行ける気がしてた
意味のない街の中で意味を見つけられる気がしてた
なのにどうして人の心は変わっていくの?
教えてよ
歩いてくキミにはもう
どんな言葉も届かない…
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ケータイが震えてる
キミはあわてて手に取る
気まずい数秒
そして鞄に仕舞い込む
誰だと聞くのも野暮
取り乱すのは阿呆
大人のふりしたまま生温いコーヒー片手に外を見た
手をつないだ恋人どうしなにもかもを知っているの?
ねえ教えておくれ
自由に空を飛んでくようにキミの中で飛んでみたいよ
信じるしかないんだろう
そうだろう…
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路上の空き缶が冷たい風に吹かれ
街往く人の隙間を通って
カラカラと転がってる
…誰一人気にもとめず目的地へと急ぐ…
階段を転がり落ちて
風に吹かれ向きを変えて
ベンチの下を潜って
僕の前まで来たんだね
…でも、僕もここを立ち去るよ…
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どこからか匂っている
疑惑の匂いがプンプン
ここを掘れ、そこを掘れ
嫉妬の犬がワンワン
かまうなよ、どっかいけよ
夜も眠れやしねぇよ
うるさいよ、吠えるなよ
何も手につきゃしねぇよ
投げ捨てたウワサを咥えてこないで
知らなきゃよかったなんて後悔するんだから
余計なこと仕出かさないで
「おすわり!!」
そしてまた俺は振り回されていくんだ…
何もないことをただ祈っている俺
何かがあると尻尾を振って掘り続けている犬
還っておいで何も知りたくない
出来ることなら墓の中まで持って行ってくれよ
もう穴だらけの愛
冷たい隙間風
一心不乱に掘り当てたのはなんて醜い嫉妬心
愛は死んだ
埋めてしまおう…
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「明日逢おう」って夜更けのメールに零れ出るため息
断りもできずのこのこ逢って募っていくのは不満
破滅のロード
まっしぐら
言いたいことの1/10も言わずにいつも燻ってる
小さな嵐を見過ごしてやがて襲う津波
追い討ちをかける後悔の嵐
「〜たら、〜れば」のオンパレード
破滅のロード
もう遅いぞ
やりたいことの1/10もやれずにそこで燻ってる
気づいたときには焼け野原
そしてそこにキミはいない
しゃぁない人生そんなもんさと自分自身に言い聞かせ
思い遣りでも優しさでもない
その場凌ぎの平和主義
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背中を優しく照らして沈んでく夕陽
君を引き止めるために彷徨う言葉達
さよならの眩しい笑顔
こころの隅には孤独
時間も距離も全部越えていきたい
魔法じゃないけどきっとできるよ
僕のさよならをただいまに
君のさよならはおかえりに
別れの言葉はもう要らない
そんな君と僕だけの世界
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太陽は暮れて
花は色褪せて
鳥は飛んでいった
樹木は枯れて
大地は朽ちて
友は消えていった
生命とは無常
神様とは無情
命は十字架に縛られる
花火のように
流星のように
あなたはぱっと消えていく
花びらのように
木漏れ日のように
追憶はいつまでも優しい
なにも語らない寝顔に
そっとやずぎを祈る
太陽は暮れて
友は消えていって
闇を月が照らす