詩人:あかつき | [投票][編集] |
朝陽が射し込んだ
カラッポの部屋
なにもかも終わった
にがい解放感
言いたい事も言えない
思い浮べた君の眩しい笑顔
傷口に思い出が滲んでは
だらだら流れ出るんだ
不満や嫉妬を隠して
優しさだけで辿り着いた
故郷を離れたように
胸を染める孤独な朝
もう、君はいない
忘れられる日はくるの?
傷はいつか痂になって
剥がれ落ちてくれるの?
不満や嫉妬を照らした
朝陽の中に君は消えた…
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疲れた果てた身体を
ベッドに投げだしても
なんだかちっとも
やすらいだ気分になれねぇ
今日あった嬉しいことも
安い酒を飲んだみたいに
白けちゃう…
今夜も夢で逢えたら
僕の心は救われる
冷たい夢の中であっても
悲しみつつむ暗闇だけが
僕らを繋げてくれる
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その肌に触れるたびに
這わせる激情の爪
くちびるを重ね合って
剥き出す欲情の牙
だれのため、なんのため
この想いは燃えあがる?
愛し合う程、求め合う程
傷つけ合ってしまうよ
月のように、星のように
照らすことはできないの?
全能な抱擁、万能な愛情
なんて愚かなエゴですか?
愛するほど傷つけて
求めるほど傷ついていく
憎しみ合う訳じゃないのに
血を流し、胸を裂いて
細胞のひとつひとつまで
交ざり合いたいと
噛みついてしまう僕ら
哀しいVAMPIRE
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何もかもを誤魔化して
テールランプの間を縫って
逃げるように加速して
このまま一体どこに行く?
キリなく続く自問自答
何も見つからず悪戦苦闘
『トントンの人生』
なんてものに酔い痴れて
眠るつもりなんてないのに
路地裏の人に貰った
楽になれる薬にまた
頼ってしまうんだ
『ナアナアの関係』
なんてものに溺れながら
眠るつもりなんてないのに
路地裏の人と交した
お手軽な快楽にすら
縋ってしまうんだ
今にも壊れそうなもの
半端に出来上がったもの
総てにケリをつけられたら
もしもまっさらになれたら
自分にとって本当に
大事な物が見えるかなぁ…
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このまま僕たちはどこへ辿り着くんだろう
地図のない世界
ダイヤグラムのない時間
きっと僕たちはどこへでも進めるんだろう
海を越えて
国境を跨いで
長い長い旅路
たまに臆病になるけど
後悔なんてない
大切なモノはいつも胸の中
どこまでも続いていくこの道にゴールは見えない
ふり返ればほほ笑む人がいるから怖くない
どこまでも続いていくこの道にゴールはいらない
終わりを気にしながらの人生なんて楽しくない
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今でも捨てられない
物語はまだ頭のなか
胸にあいた隙間
埋めるように
かきまわして
ひっぱり出してみたり
あぁ嫌だな
目を瞑れば泣けるほど
せつない風景
また君と過ごした日々が
まばたきのなかで再放送
モノクロの風景に君の笑顔
何だか余計にキラキラ輝く
今でも君と過ごした日々が
瞼の裏で繰り返してるんだ
きっとまた今夜も眠れない
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道端に咲いていた花は
いつ枯れたんだろう
いつからかそんなこと
気に留めなくなっていた
色褪せていく世界とともに
心も一緒に褪せたみたいだ
沈んでいく赤い夕陽は
僕が失くしてしまった想い
なにも変わらない
穏やかな丘
なにもかも変わって
荒れはてた僕
壁に描いた落書きは
今もまだ残っていますか?
君はあの頃とおなじように
今もほほ笑んでいますか?
涙が枯れても
君は君のままでいてよ
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残酷に見える世界
君と見つめていたい
夢さえ見れない世界
君の傍で眠りたい
色褪せた写真のように
街は夕陽にとけて
明日を憂い祈るように
大事な人を想い出す
君の部屋からのぞいた景色
今も憶えているよ
暗闇に堕ちていく
世界が輝いていた
すべてが色づいていた…
残酷に見える世界
君と見つめていたい
夢さえ見れない世界
君の傍で眠りたい
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暗やみに浮かぶ
まんまるい月ひとつ
遠く空の下で
あなたも見ているでしょ
心はいつも傍にいると
強がりでも嘘でもなく
信じていたのにこんなに
冷たい夜は寂しくなる
気の遠くなるほど
離れた空に燈る灯
どうか消えないで
あなたと僕を繋ぐ光
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延々と繰り返す夢
汗で濡れたシーツ
失してから気づく
寝返りをうっても
もう戻れない日々
鍵を掛けられた鳥篭
足に絡んだチェーン
雲の切れ間から射す
陽の光が僕には眩しい
濡れた羽根必死に
はばたかせてる僕を見てよ
落ちていくように
薄暗い空でもがいてるから
濡れた羽根必死に
はばたかせることでしか
今の自分を誤魔化せないよ
明日が見えない