詩人:あかつき | [投票][編集] |
小さい蕾
待っているのは太陽
追いかけることもなく
ただひっそりと潜む
横切る雲にため息漏らし
降りやまない豪雨に濡れ
庭の隅っこ
声も出せず亡霊のようだ
キミの帰りをじっと待って
何も手につかず日が暮れる
ひどく痩せこけて
渇ききった心
ここから見える景色は
何もかも灰色
吹き荒ぶ風に揺られ続け
ぶきみな夜をひとりきり
臆病なのに強がって
また泣きだしそうなんだ
キミの帰りをじっと待って
眠れぬまま夜が更ける
今どこで何をしているの?
不安で胸が詰まりそうだよ
小さな願い奏でながら
いつか来る春をじっと待つ
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眠れなくなるほど 胸を焦がす 想い
成就できずに 燻っている 願い
からっぽの 心と体で 町を歩けば たどり着くのは また 永久凍土
独り 堕ちていくよ
月の光に 誘われて
何度も 忘れようと 叫ぶ夜
何度も きみが ほほ笑む夢
消えない想いを かかえて このまま眠ろう
いっそ 凍えてしまおう
この永久凍土で………
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キミの はにかんだ口もと たまらなく 好きなんです
哀しみをかみしめるの?
喜びの微笑なんでしょ?
こんな気持ちにさせといて ほらまたすぐ どっかに飛んでいくんだね
だから 今だけ なにも気にせず 手を繋いでいたい
朝陽が昇って さよならを告げるまで あと もう少しだけ…
星のように 満月のように 夜空に浮かんでる
そのぬくもりは いつまでも僕の世界で 輝いています
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寒空の月灯り 缶コーヒー並べて フタリして 震えながら 語り明かす
星霜を経るように 煙草の吸殻だけが増えてく
これからどこへ向かうんだ
もう一寸先は闇
手探りを繰り返す毎日 試行錯誤の日々
星のように 闇のなかで光れ オレとオマエの 10年後の未来
先行く人の背中を じっと 見つめてる
このまま 畢ろうなんて 思っちゃいないよ
踏み出す位置が まだ 見えずに ふらふらしてるけど
きっと 星のように光る オレとオマエの 10年後の未来
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仮初めばかりの 世の中で キミだけにあげよう…
「真実の愛情」 まぎれもなく キミへと光る 誓い
「永遠の愛情」 変わりなく キミへと続く 祈り
鮮やかな想いは いつも ただひとつ
なにがあっても この手だけは 離さないと決めた
時が経っても 風化してしまわないように ポケットの奥に 大切に しまっていたんだよ
似たような意味合いが 込められた キミの誕生石
真紅のガーネット
仮初めばかりの 世の中で キミだけにあげよう
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闇のなか 独りきり ふるえている人がいる
月のした また誰か 声 ひそめて泣いているよ
幸せの意味を探し 皆 悶え彷徨う
闇のなか 暖かく 窓の灯がともっている
月のした 滲んでる その涙 拭ってあげよう
哀しみを 分かち合える 人が ここにいる
暗い世界 キミと二人 手と手 繋いで歌うよ
いつか射す わずかな光 信じてともに歌うよ
この幸せを歌うよ
気づけないで もう嫌だと 泣きたくなるけど ほら 幸せはそこに…
見えない未来 キミと二人 手と手 繋いで歩くよ
一歩ずつ 確かな夢を 描きながら歩くよ
足並みそろえて歩くよ
きらめくハピネス
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たくみな笑顔に誘われたら 真っ暗闇のなかに ダイヴ
遠く 離れた町の物語 なんて思っていたら 灯台もと暗し
ウマスギルハナシ 鵜呑みにした 阿呆
立ち入り禁止区域 そこには 何が眠っているんだろう
寝呆け眼で 狙うは一攫千金
浮き足立って 決まって ハマるのは 罠
オイシスギルハナシ 手を出した 阿呆
未開の地を拓くのは 俺しかいないと 吐かしてらぁ
騙され ハメられて 這いつくばっている
目も当てられない事態に 目を向けてくれる人を 待っている
ウマスギルハナシって ホントにウマイの?
待ってましたとばかりに うつつを抜かした この間抜け面
病む世界 暗い視界 鈍ってく感覚
味見程度で済ませば こんな大ケガ しなくてよかったのに…
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カノウセイなら 誰もが 平等に持っています
狭める権利も 拡げる権利も 平等に持っています
言うなれば 自由――
出来ること 出来ないこと
得意なこと 苦手なこと
そんな つまらない価値観で やりたいこと 諦めるの?
灰色の壁 固定観念 日々 増えていく
大抵 そこいらの大人は 皆
頭ごなしに 無理だと 決めて 逃げるように 先を急ぐんだ
賢いふりした 虚しがりやの 群
――想うがままに
鳥のような 翼が 欲しい
いつか 翔べる日が くるかもしれない
嘲笑や 批評の冷たい風を かいくぐって しぶとく うまく
笑われても 貶されても 最期まで 信じきった人が 笑者
想い続けて 空を見れば いつか 翼が 生えるかもしれない
その白いキャンバスに 描け
玲瓏たる夢
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ただ平坦な毎日に 歩きなれた帰り道
なにも起こらない明け方に 当たり前のように眠る夜
そこにある パパや ママの笑顔
幸せとはなんなの?
のろまと笑われないように 足りないものを埋めるように
ただ夢中で走り続けた 知らず知らずに 大事なもの 失くして
懐かしい パパや ママの笑顔
幸せとはなんなの みんな必死で壊れる
間違いだらけ どこを目指してくの?
淀んでく幸せのために なにを捨てるんだ?
これは幸せでしょうか 過ちばかり増えるよ
ただ平坦な毎日が恋しい
大事な人よ 大事な日々よ
もう一度 僕にほほ笑んで
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揺るぎない想いは赤い太陽
まっ白い希望を
がむしゃらになって
追いかけ
高い空
あふれだす歓喜
夢のような日々
僕たちは見つめていた
友情と愛情を照らしだす
戸惑いと躊躇いのなかで
まっすぐにつき射さる
陽を…
泣き疲れた思い出は青い月
恋する悦び
背中合わせの虚しさ
ぬるい風
花の薫り
あなたはいずこ
僕は今見つめている
身体の熱を奪いさって
懐かしい傷口に
優しく降りそそいでる
灯を…