詩人:あかつき | [投票][編集] |
気づけば10年ぶり そんなこと見せない素振り ひとり心さぐり 無邪気に記憶たどり どこからともなく思い出に誘われて優雅にひらりひらり舞う蝶 この手を伸ばせばもう一度さわれるのかな あの頃みたいにもう一度手を繋げるのでしょうか…
大人びた眼差し 少し短くなった髪 何気ない笑顔 昔のおもかげを探す 知らない君を目の当たりにする度にハラリハラリ羽をもがれたよう この手を伸ばしてももう二度とさわれないだろう たぶん追っているのは色褪せた思い出の中のだけの蝶……
風の吹かない部屋に漂った残り香はいつまでもあまく 何もない空を探し続けるあおい心を弄ぶ……