ホーム > 詩人の部屋 > あかつきの部屋 > 楓

あかつきの部屋


[218] 
詩人:あかつき [投票][得票][編集]


秋色の風のなか

咲く花に命を見る

褪せてく街路樹の色

落ちる葉に命を知る


夢のなかにきみの名を

木漏れ日にきみの笑顔


誰かのために生きたいと

今はじめて思えたんだ

誰かのために生きられると

きみがぼくに教えてくれた



楓の葉が黄色く染まる頃に

逢えたらいいね


美しい想いを

いっぱい抱き締めて

この世界で

無邪気に笑ってみせて

ちいさな、ちいさな奇跡



楓の葉が赤く色付く頃に

逢えたらいいね


紅葉みたいな薄紅色の手が

ちからいっぱい

握り締めているのは

おおきな、おおきな未来

2007/11/11 (Sun)

前頁] [あかつきの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -