満月に吠える
あなたを思い浮かべ……
手を伸ばせば
いつでもそこに
あるもんと思い込んで
失くして初めて
永遠なんてないんだと
気づかされる
運命というもので
誤魔化して見送る日々
大事な人だと知ってるくせ
気遣いのひとつさえ
横着しているこの怠け者に
誰が守れるだろう
虚しい涙の粒に映る
自分の愚かな日々
無骨な手
暖かい背中
ぬくもりはここに在るのに
あなたは居ない
満月に吠える
あなたに届くように
ビルの屋上まで
昇れば聞こえますか?
みんな知らん顔で
幸せそうにねむる
独り満月に吠える……
2009/03/19 (Thu)