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あかつきの部屋


[272] 満月に吠える
詩人:あかつき [投票][編集]


満月に吠える

あなたを思い浮かべ……





手を伸ばせば

いつでもそこに

あるもんと思い込んで

失くして初めて

永遠なんてないんだと

気づかされる


運命というもので

誤魔化して見送る日々



大事な人だと知ってるくせ

気遣いのひとつさえ

横着しているこの怠け者に

誰が守れるだろう


虚しい涙の粒に映る

自分の愚かな日々



無骨な手

暖かい背中

ぬくもりはここに在るのに

あなたは居ない





満月に吠える

あなたに届くように

ビルの屋上まで

昇れば聞こえますか?


みんな知らん顔で

幸せそうにねむる



独り満月に吠える……

2009/03/19 (Thu)

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