二人の痺れた瞳に映った淡い花びら二人の乾いた唇に降ったピンクの花びら感情なんてない無機質な秘め事永遠なんてない無常は世の常ならばいっそみごとに散るのが夢「はらはら」と舞い堕ちる寄り添うように色づいた夜にだけ咲く桜「はらはら」と舞い堕ちるただ美しくただ切なく散ってしまうがいい舞い散れ、過ち連れどこまでも埋めてしまえ舞い散れ、風に乱れどこまでも消えてしまえ「はらはら」と…「はらはら」と…
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