小さい蕾
待っているのは太陽
追いかけることもなく
ただひっそりと潜む
横切る雲にため息漏らし
降りやまない豪雨に濡れ
庭の隅っこ
声も出せず亡霊のようだ
キミの帰りをじっと待って
何も手につかず日が暮れる
ひどく痩せこけて
渇ききった心
ここから見える景色は
何もかも灰色
吹き荒ぶ風に揺られ続け
ぶきみな夜をひとりきり
臆病なのに強がって
また泣きだしそうなんだ
キミの帰りをじっと待って
眠れぬまま夜が更ける
今どこで何をしているの?
不安で胸が詰まりそうだよ
小さな願い奏でながら
いつか来る春をじっと待つ
2010/08/14 (Sat)