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あかつきの部屋


[318] 冬の花
詩人:あかつき [投票][得票][編集]

いつでも 隣に 居るわけじゃないけど
たぶん きみと出逢って 人生の半分以上は 過ぎたと思います

今では 別々の道を選んだけど
それでも 互いを忘れないでいるのは
友情なの? 愛情なの? それとも…?



繋がっているのは 確か
でもその距離は 遥か



きみが この胸に生まれた時から 何度目の冬だろう

白銀に染める やわらかな粉雪
今もそこに きみの息吹を 感じています



…その繊細な心に 触れられた夜を 忘れない…



きみが色づいて そして色褪せて 何度繰り返したろう

求め合うたびに すれ違いの今生
ならば 来世で逢いましょう


きみを この胸に秘め続けて 何度目の冬だろう

氷に鎖ざした 想いを焦がすのは
風に消えてしまいそうな かすかな きみの声

2011/10/23 (Sun)

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