地球が生まれて生まれた細胞は

あなたになる可能性を持って

あなたになるのを待ちました

何を変えても変わらない
この星のあっち側で
ありえないが起こって
残された誰かが怒って泣いて
夢に生きる誰かが狂って

通り魔は何を知ってる
耳栓は音の代わりに何をくれる

夢は宇宙飛行士
そう言った少年は
別れの代わりに夢を貰って
空より高いところを飛んで

青い瞳に何を映すの

息の続く限りに息をして
夢の続く限りに宇宙を舞って

何を纏(まと)って
誰を待って

悩み苦しむ

誰かさんはそれを愛して

誰かさんはそれを呪う

それもみんな

生きているから出来ること

今日も今日の終わりに考えてみる
灯りが消えた部屋で
変わり果てた明日を考える

目を閉じても
まだこの目は何かを見ていて
知っている時計の音が
うるさいくらいに響く

どうかここに知らない音を

それを何度望んだだろう
いつもは癒してくれる音楽も
時には憎むべき標的に変わる

小さな闇で何か飛んでる
それは僕の想像で
伸ばした手は黒くて
それが少し怖くて

この目が暗闇に慣れる前に
どうか無限の宇宙を見せておくれ

ここがここじゃない
そう思えるような夢に落としておくれ

真っ白な腕の中

長い髪のカーテン

柔らかい胸のベッド

内側にある太陽

あなたは僕の家

それほどあなたは大きな人

それは僕のじゃない

あれも僕のじゃない

だから欲しがった

僕が僕を超えたとき

いったい僕は誰だろう？

闇の中から光は見える

光の中から闇は見えない

正義と悪の境目なんて紙一重

光の終わりに闇があって

闇の終わりに光がある

生まれたときは誰もが同じ

何が善

何が悪

そんなこと誰が決めるの

この場所からの解放が欲しかった

体がいろいろ壁を作った

なんのために体をもらったのだ

心はずっと動きたかった

体を失くして

自由をもらった

僕は透明人間

誰にも見えない

どこだって行ける

誰にも見えない

誰にも見えない