詩人: - 皐月 - | [投票][編集] |
私を殺したのは誰?
それは誰でもない私自身。
この先、私はきっと
破滅の道を辿るのだろう
それもいいだろう
自分自身に興味がない
正直、どうでもいい
もはや飽きた
私が私を消し去る日
きっと安堵のなか微笑むのだろう
ようやく終われると
自分が自分で無くなる日
雨に濡れた月が
この世のものと思えないほど
儚く美しく見えるのだろう
そのとき私はやっと
初めて咽び哭く
詩人: - 皐月 - | [投票][編集] |
生まれてこなければ良かった。
今まで生きてこなければ、
こんな金食い虫になんてならなくて
済んだのに。
今からでも遅くないか?
今死ねば、今後金食い虫に
ならなくて済むし、家族だって
苦しい思いしなくて済むもんね。
私、要らない子だし。
どうせ誰も私の気持ちなんて
分かってくれない。
分かろうともしてくれない。
全て否定。全否定。
認めてもらえたことなんて、
一度もない。
真剣に向き合ってもらったこともない。
ただただ、言ったことを全否定。
私の顔、全否定。
私の性格、全否定。
私の心、全否定。
不細工、ダメな子、何怒ってるの?
「何、怒ってるの?」って?
私は怒ってなんかないよ。
ただ悲しいだけだよ。
泣きたいだけだよ。
とことん無視、無視、無視。
ワタシを置いてかないで。
貴女に私の存在が見えてたのかな?
私から見た貴女の目には
何も映っていなかったよ
要らない以前に
私は存在してなかったのかな?
生まれてこなければ良かった
生まれてこなければ良かったよ
ねぇ、母さん
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別の人生(みち)を歩む
同じ時間(とき)を刻む
いつか二つの陽が交差するとき
私は貴方と生きたい
青い渚は大地を沈め
世界を飲み込む
朝露の薫り 静寂
二人は見つめ合い 満ち足りて
その瞳は沈黙のなか 多くを語る
そして、さざ波やさしく
青に溶けた...