あなたとの思い出は余りに少なすぎて、ふと気付いた時にはもう指の隙間から零れて無くなってしまいそう こんな暗闇だけを残してあたしの目の前から消えてしまったあなた どんなに辛くても止まない雨はない、必ず太陽は昇るってそんな事わかってるでもあなたといた時は短い夜でも独りで過ごすには余りに永すぎて 心が死んでしまう 水を貰えぬ花の様に あたしを此処から救い出せるのはあなた ―でももう居ない― だからせめて照らして欲しい‥ そうすればあたしは咲いていられるから
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