| 詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
詩を書いている事を
忘れてしまうくらいに
詩を書いてみたい
それは
生きてきて
呼吸していて
水を飲んでみたり
人と話してみたり
笑ってみたり
泣いてみたり
その他に
文字にするのには
あまりに自分の弱さが
もどかしくつきまとうが
この
もどかしいを
解きほぐしてとか
いとわずより
書いてしまうのが
不自然になろうとも
文脈をそれようが
この
かまわずを
あたりまえにして
あたりまえになりたい
誰かの不本意であろうが
かまわず
理由なく
なりたいだけでいいから
きっと
そうなりたい
| 詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
顎下にあてた
指先の匂いを
確かめる
俯瞰だけに囚われないよう
目線の先が
泳がないように
どれだけ
考えあぐねようが
残りの寿命のように
積まれたチップ
いつか聴いた事がある
「考えもなしに、尋ねてはらない」と
切り札があるのかないのか
ウェイトレスがうろつく足音
携帯のバイブレーション
溶けて揺らぐグラスの氷
揃いすぎた手札が
指先から熱を奪っていく
| 詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
喉が痛みを感じかけるような汚臭
トラックが病院から
洗濯物を持ち帰り
分別する
鶏舎や豚小屋に牛舎には
それぞれに独特の臭いがある
人の収容所も
きっとこんな臭いがたちこめて
しまうのだろう
糞や尿、血痕すらある
寝間着やらシーツ
文字にするのも憚れるもの
そうでないものとを
目視で分けていく
「底辺」か
寝ぼけてやいやしないか
そんな事なんて考えた事すらない
だろう御年配の社員の方に
色々と教えて貰いながら
作業を進める
一日働いて8000円
「感染症とか、恐くないですか」
「ここで働いてコロナの頃も含めて7年になるけど、何も無かったよ」
何の慰めにもならなかった