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遥 カズナの部屋  〜 新着順表示 〜


[51] 潮騒
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拾った貝を耳にあてて



海の記憶を聞く…



遠くで雷鳴



夕立の香り



濡れた髪を



タオルで優しく拭いながら



潮騒を思う…。

2005/09/18 (Sun)

[50] 聖者
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辛い程に


人は浄化される…


だから


楽園に聖者は生まれない


全てか安楽へと集約してゆくこの世界に


限り無く


聖者の居ない無い


地獄が


出現する

2005/09/17 (Sat)

[49] 恋愛詩
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ミカ…


恋愛詩なんてくだらないよ


この詩がつまらないのは


僕がつまらない男だからさ


ミカ…


君を幸せにしたくなった時から


詩なんてどうでもよくなって


恋愛詩ばかり


書いている


ミカ…


僕はつまらない男さ


恋愛詩を君に書いている

2005/09/16 (Fri)

[46] 僕の詩
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ほら僕はこんなに難しくて難しい

大変で大変で大変な悩みと朝から晩迄、土俵の上で

パタパタ、パタパタ

紙相撲してる

これじゃあまるで

オママゴト

これじゃあまるで

よそ行きの服

お子様ランチのてっぺんに
立派な旗が立っただけさ…

2005/09/15 (Thu)

[45] 
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朝の


純粋にろ過された大気の中


黄金色の雲を背に


風を翼いっぱいに受けながら


漂う


羽毛の毛細と瞬く日の閃光が弾かれながら微笑み合う


光合成し終えたばかりの緑の吐息が全身を洗いしだく


風に乾燥しそうな眼を潤ませながら何となく笑った

2005/09/13 (Tue)

[43] 光りと闇
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外を眺めている


風のように擦り抜けた日々に


数え切れない光りと闇の


取り留めも無い繰り返しがある


青臭くすねた頃を


良いとも悪いとも思わない


「全ては取り留めも無い」


それが分かった


次は何に気が付くだろう…

2005/09/11 (Sun)

[42] お爺
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深海にある伝説の貝には


そこへたどり着く者に


一番大切な物を包んで待っていると言う


鮫達があざ笑う中


僕は


岬の崖から飛び込んだ


僕は鯨よりも息が長いのだけれど


理由が無くて


今迄 深くは潜らずにいただけなんだ


難破船をかすめ


珊瑚の産卵を擦り抜け


深く 深く 下りて行く…


今なら帰れる迄 息は続くけれど


お爺が死んでから


僕の帰りを待つ人はいない


もう光りも届かない程 下りて来た


人魚達も泣いている


だけど僕は信じている


お爺が


その貝の話しをしてくれたのだから

2006/12/07 (Thu)

[41] レコード
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レコード盤のように艶やかな髪をした君の心を

残酷に掻き毟りたくなる時がある

2005/09/09 (Fri)

[38] 娼婦
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彼女はその夜

何もかも捨ててしまうつもりだったのです。

覚えている事はみんな

みんな

口惜しさの影で

水滴みたいに

しとしとと流れて行き…

ただ

ただ忘れる事だけが

彼女の救いとして

許されたのです。

2005/09/03 (Sat)

[36] 花瓶
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千切り取ってしまった花は

もうもとへは戻りはしない

千切り取ってしまった花は

花瓶に挿されて

枯れる他無い

2005/08/29 (Mon)
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