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遥 カズナの部屋


[11] 母猫
詩人:遥 カズナ [投票][得票][編集]

母猫が子猫を呼んでいる。

「お前の可愛い子猫は…」

母猫が呼んでいる。

「表通りで車にひかれてしまったよ…」

母猫が呼んでいる。

あのアサガオのくるくるとしたツルのような可愛らしい尾が、風に跳ね回る事はもう無い

母猫が呼んでいる。

「うるさい猫め!」
…悲しくなる…

母猫が呼んでいる。

…そうだね…
私もお前と思い出そう…
あの子は可愛い子だった
本当に可愛らしかった…

母猫が子猫を呼んでいる。





2014/11/06 (Thu)

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