詩人:遥 カズナ | [投票][得票][編集] |
かずなよ
おまえをないがしろに
書くにも値しない
現実逃避の夢見心地か
あるいは崇高そうな権威の詰まった
よそ行きみたいな そんな服はもう 置いてゆこう
かずなよ
私には お前を抱きかかえ海岸のテトラポットの上を足元にひやひやしながらも潮の香りや海鳥達
遠くの船を数えてみたり
隣の釣り人の釣果を気にしてみたりと そんな景色がいとおしく…
帰りぎわすらも おまえが「もっと、もっと」と拗ねた その刻一刻こそが書くに値し
生涯忘れえぬ情景はおまえから溢れ出た
焦がれるに値するシャングリラであった