ホーム > 詩人の部屋 > 遥 カズナの部屋 > 無題

遥 カズナの部屋


[146] 無題
詩人:遥 カズナ [投票][得票][編集]

















書籍が実はゴム風船で
それを、膨らませると
「あ、あ、こんなふうになってしまうのか」。なんて

蒸気機関で鳴っているようなオルガンの音色

三角錐の頭を尖らせて
体はサイコロの目、何立方体かの側面
か細く白い二本ずつの両の手足がしなやかに交差する

心臓の鼓動のテンポ
虫かごの中の赤い口紅
まばたきをする度に傘が開いては、閉じ

劇場でエコーする名を呼ぶ声
肩にかかった手を払いながら僕は振り返る















2011/10/30 (Sun)

前頁] [遥 カズナの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -