ボールを投げ犬がそれを拾いにゆくなんでもないすべすべとしたボールを投げてやる肉に血をかよわせ尻尾に衝動をばたつかせた風が勝手に誰かが自分の為に探してきた呼吸の理由みたいに体の中と外の世界をゆきかい 何かを分からせようとしているとしか思えないそんな思惑なんていらないはずの犬が ボールをくわえて戻ってくるまた僕にボールを投げさせようとして、
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