詩人:遥 カズナ | [投票][得票][編集] |
俺という人間は
自分以外を愛そうなんて事を考えてみても
疲れるだけで
めんどくさくなって
やめて
また、思い出して
忘れたふりをしていると本当に忘れてしまって
何かの拍子に
また思い出すと
また疲れて
また忘れてたふりして
眠って、起きて
新聞読んで
また思い出し
上の空のふりして
仕事に出勤して
忘れて
誰かと会話すると
また思い出して
いやになって
いやになって
疲れて
やっと帰宅して
テレビみながら
酒飲んで
ためいきついて
あきらめて
愛することにすると
楽になって
眠ると
朝になって
嘘っぽくて
やっぱり、めんどくさくなって
また最初に戻る
俺という人間は繰り返して、繰り返して、繰り返してみても
ただ、胸のところのどこかが痛いような感覚が喉元までこみあげるだけで
自分以外はどうにも愛せない
、