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遥 カズナの部屋


[177] 脳内解雇
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

















真っ赤なコウロギが
飛び跳ねた

蹴られた目蓋の感触の延長線に
瞬く、薄い羽を境に
こちら側と
むこう側で
互いに見る
来れたものと
来れなかったもの

新しくなれない朝
外れ落ちたキャップ
使い手のない鎖

空に向かって血が滴り落ち雲をめくりかえすと
骨肉のような
あだがさらけ出される

そんなわけがない
空は
なんにも知らないのだからお互い様だ















2013/09/26 (Thu)

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