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遥 カズナの部屋


[18] 扇子
詩人:遥 カズナ [投票][得票][編集]

タンスの奥に仕舞われた扇子は

パタパタと開くと

こぼれるように

女の人の

良い香がして




子供だった僕には

目を凝らしてもぼやけて見えない花を見るような…

そんな歯痒く切ない思いをしたものだった…。

2006/02/23 (Thu)

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