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遥 カズナの部屋


[213] 黄色い気持ち
詩人:遥 カズナ [投票][得票][編集]

そこに菜の花の一輪を置いて来た
そうして歩いて、歩いて、歩いて
振りかえってみると
何もかもが
その一輪を
そっと置いた日から躍動し始めていた
海の白波よりもはっきりと
出逢いと別れの
一つ一つが
みなこちらに向かって手を振っている

そうした景色に
ブランコを引っ掛け
いつまでも
貧乏揺すりをするようにブラブラと眺めいると
もっと勢いよくブランコを漕いで
飛び降りて
どこまで飛べるのか
確かめたくなっていた

きっと
あの日を置いた菜の花の境目を越えられる
そんな気がして


2016/04/24 (Sun)

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