詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
「お前は、人の忠告を聞けない」
皆によく言われてきた
だから
そうなのだなと、何度思い返してみても
どうにも恥ずかし気持ちが
わき上がらない
要するに嘘っぱちが好きなのか
そう言えば、小学生の頃
「俺んちの屋根から明け方にUFOが見えるんだ」
そんな話しをしてくれる友達の家に
毎朝、朝早く通って
一緒に薄暗い朝焼けの空を眺めていたっけ
東の空がぼんやりと明るくなっていく
もう、すっかりぬるくなったビールを口にふくむ
風よ吹いておくれ
後からではいやだ
今すぐ清々しく、たおやかに
そう
もうすくさ、もうすぐ
見たこともない
なにかが、見えるはずさ