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遥 カズナの部屋


[245] 亡骸
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

蝶々の羽が
車道に落ちて
風にたなびいている

昨晩は夜中に大雨
雷鳴すら轟いていたと言うのに
悲しみが終わったような
無垢な青空に残骸のような
そんな雲がゆうゆうと
誰の期待にも頷いている

これは
生と死の狭間なのか
そう書いたら残酷なのだろうか

朝日に映える蝶の羽
鱗粉が清々しさへふりまかれ
やすやすと悲しみを
置いてきぼりにしていく

この身体の隅々まで
恐縮する

2019/04/28 (Sun)

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