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遥 カズナの部屋


[296] 残り
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

吠え面だよ
吠え面
かかされた

書こうとすると
縮こまって
しまう

白波のたつ
断崖の上に
灯台がつっ立っている
入口脇に
白く塗装を塗り重ねられた
分電盤の扉が
錆に負けそうになりながら
半開きになっている

あたりには
潮風に耐え続ける
岩肌とそれの
言い訳みたいに草原しかない

謝れば
心を込めた事になるのなら
どんなにか
楽だろうに

2020/11/15 (Sun)

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