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遥 カズナの部屋


[300] 地球
詩人:遥 カズナ [投票][編集]


新しい書き方があれば良いのに

ナメクジの
しっとりとした艶かしさ

どこか

この星

この
小さな
脳内

干潟で
翼を休める
渡り鳥

背後から
肩に掛かった
手は振り払い

なにか
唯一
理由があれば良いのに

屠殺場へ
運ばれていく
豚達

丸い回る
ジャングルジムを
思いっきり走り
誰かと
怖いくらい回し
どんどん加速して
もう手を離して
しまいたいくらい
何で、なんだとか
誰が、だとか考えられないくらい

遠心力で
体が外へと
振り回されて
握力が徐々に
耐え切れなくなっていく

冷や汗の滲む手のひらが
ついに鉄パイプを
滑り離す

楽しむために

2021/02/14 (Sun)

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