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遥 カズナの部屋


[357] 出口
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

下着に穴が空いている

誰に見られるわけもない
よれよれ具合いが
ちょうどいいあんばい

色や音にある
濁りや半音階みたいな
中途半端か
むしろ意固地な
わかりにくさが
あっていいように

すこんとぬけ

ボウフラと同じでいい
それと同等以下で
なんぼのもんさ
毎日、毎回
浮き上がっては呼吸して
また潜る
仕事しては帰って、食べては眠り
また仕事

穴の空いたパンツ履いて

2022/12/04 (Sun)

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