詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
ポエムが見る夢があるのだとしたなら
それはきっとリアルだろう
「まごうことなき生身の血肉になりたい」
ポエム、ポエム、ポエム
どこにもないもの
つくられた理由からのがれられないもの
いいわけからはじまるもの
紡がれた時から大空へと糸を切られ
解き放たれたカイトのよう
ポエム、ポエム、ポエム
何にもなれず
どこへも行けず
夢へ向かう自覚だけを漕ぎ手から託された櫂
どれほど文明がすすもうとも
単細胞生物すら人は作れないように
エデンの園を追われたアダムとイブのように
アインシュタインが追い求めた量子もつれのように
「ごきげんよう」
「ごようのおもむきはなんですか」
それはなんのよう
命になりたいポエムのよう